桃介橋と栗きんとん

 10月最後の週末、岐阜県中津川市で毎年恒例の「おかし祭り」が開催されました。
中津川のお菓子といえば、栗きんとんが有名です(左写真)。

 祭り会場では、各店舗の栗菓子が全品2割引きで販売されると聞き、台風22号が迫るなか、友人と2人で日帰りドライブをすることになりました。午前10時の「おしるこ無料配布」に間に合わせるため、行きは中央道を使い、帰路は道の駅や酒蔵を寄りながら、国道19号をのんびりと北上する計画です。

 お祭り会場は大盛況で、人気店は大行列!悔いが残らないように、栗のおしるこ、炊き立ての栗おこわをいただき、栗菓子数種類を大人買いした私たち。 さらに恵那の「銀の森」まで足を伸ばし、目当ての食材を仕入れて帰ることになりました。

 南木曽町に差し掛かるころには、雨も本降り。「家に帰ってどのお菓子から食べようか?」などと考えていたその時、大きな木製吊り橋が目の前に!
かの有名な「桃介橋」に、思いがけず遭遇できたのです!
写真でしか見たことがなかったので、想像以上の大きさと美しさに感動しました。下道を通って大正解です。晴れていたら青空と紅葉のセットでいい写真が撮れたと思うのですが、雨と雲と濁流の3セットでは、どう頑張っても水墨画(-_-)

↓水墨画写真の代わりに、同行した友人が今春撮影した写真をご紹介します。

橋長247m。木製補剛桁の吊橋としては、日本で最長です。

平成5年(1993年)に修復され、その翌年には国の重要文化財に指定されています。

もともとは、国鉄中央線三留野(現南木曽)駅から、大同電力読書発電所へ建材資材を運ぶトロッコ用の橋だったそうです。
「桃介」とは、電力王と呼ばれた社長の福沢桃介のこと。

せっかくだから・・・と風雨の中、吊り橋を渡ってみました。前日からの雨で水嵩が増した川は、流れも音もダイナミック。臨場感とスリルを味わえます。
下の写真は、その時のもの。あまりの寒さに、吊り橋の途中で引き返しました。

栗菓子目当てで行った今回のドライブは、生憎のお天気ではありましたが、桃介橋との出会いというドラマチックな?オマケまでついた秋の旅でした。
ただし、この翌日に風邪をひき、1週間声が出なくなるというハプニングは余計でしたが・・・。

国道19号沿い、木曽の「桃介橋」 一見の価値があります!
信州にお越しの際には、ぜひ足を伸ばしてみてください。

★追加情報★
この桃介橋、夜間はライトアップされるそうですよ!

N.Matsu