信辞書改訂第1版

皆さんこんにちは。
9月のお彼岸も近いというのに、日中は30℃超えの日々です。「爽やか信州」はいずこへ???
・・・と思いきや、今日は一気に10℃以上も下がり10月上旬の寒さ。今朝は何を着ていこうか考えこんだ次第。
信州はこれから実りの秋、美しい紅葉シーズンを迎えます。

そんな信州にまつわる興味深い辞書が、弊社前常務のK氏からメールで送られてきました。
メールタイトルが「箸休め」。
辞書を紐解き始めると、箸休めどころかすっかり主菜を食している気分になり、恐れながら私もいくつか単語登録を申請。
K氏の添削と追記後、この度「改訂第1版」が完成いたしました。
それでは、出来立てホヤホヤの「信辞書」早速ご紹介いたします。

信辞書 改訂第1版

しんしゅう【信州】
令制国の一つ信濃国を指し、現在の長野県。他国でも以前は〇州と呼んでいたが、現在では信州ほどには使われない。信州でのみ多く使われる理由は、某大学の策謀、道州制に反対の立場の長野県庁内組織の独立計画策(昔から州であったと駄々をこねる。それでも駄目なら米国の51番目の州になる。)など諸説あるが定かではない。以下、本辞書では信濃国ではなく信州を用いている。

ー以下、五十音順ー
あんしん【安信】
信州は安全安心であること。【対義語】危県:信州以外の県

かしん【過信】
信州を通り過ぎてしまうこと。一般にネガティブな意味合いがあり、北陸新幹線が金沢まで延伸した時に問題となった。「過信はよくありません」

けんしん【謙信】
信者が信州のことをへりくだること。相手を実力以上に持ち上げて、過剰にへりくだるのを、上杉謙信(=慇懃無礼)という。「上杉」は「上過」が変化したもの。

きしん【寄信】
①信州に立ち寄ること。②信州へのふるさと納税。税金を長野県寺や松本市神社などに寄進すること。

きょうしん【狂信】
信州が大好き。「この辞書の編者は狂信的です」

しゅっしん【出信】
信州の出身であること。「私は出信者です」

じゅんしん【純信】
信州生まれ、信州育ち、いわゆる生粋の信者(後述)であること。「私は純信ではありませんが、かなりの狂信者です」

しんあい【信愛】
信州を偏愛すること。または、偏愛している様(さま)をいう。出信者の信愛率は、他府県より(おそらく)高い。

しんきん【信金】
リンゴの一品種、シナノゴールドのこと。「しんきんカードをご利用いただいた中から、抽選で信金をプレゼント!」

しんきんかん【信近感】
信州に近いと感じる親しみの気持ち。地理的な遠近の感覚ではない。

しんげん【信玄】
信州の赤黒く奥深い色、またはその色の物。一般に高価な色のため、高けぇだ(関東弁)信玄といわれたものが後に武田信玄となった。なお、「信玄餅」はその黒蜜の色に由来する。

しんけんしょうぶ【信剣勝負】
松本山雅FCとAC長野パルセイロが対戦する試合の呼称である。「信州ダービー」ともいう。

しんこう【信仰】
全ての面で他国に優る信州を仰ぎ見ること。標高が高いことに由来する。【対義語】見下す(みくだす)

しんじゃ【信者】
信州人に同じ。「信者は凡そ200万人です」

しんしゅ【信酒】
美味しい酒のこと。本来の意味は信州の酒のことであるが、現在では美味しい酒全般を指す。【対義語】灘の酒:兵庫県産の難のある酒を水で薄めたもの。

しんしゅうじん【信州人】
長野県民および長野県人の総称。簡単なテストで信州人か不信者かを判別できる。例:七味と言えば?、丸善の?、「いただきます」の対義語は?、「ずく無しだね」と言って反応を見る、県歌を知っているか聞く‥など。

しんじん【信心】
信者が信州をありがたいと思う心。

しんぞく【信族】
①信者の親族でかつ信者。「私の叔父も叔母も信族ではありません」 ②信州をバイクや自転車等でツーリングする2人以上の集団のこと。

しんどう【信童】
信州の子供。非常にすぐれた才能をもつ。

ちゃくしん【着信】
信州に着くこと。「着信は19時56分の予定です」

ちゅうしん【中信】
信州の方言で、南を除いた西の地域のこと。

にゅうしん【入信】
①地理的に信州に入ること。②信者になること。「入信すれば救われます」

のぶなが【信長】
信州、長野県のことで、信州信濃の(新)蕎麦よりも‥と同様に、同じ意味の異なる表現を繰り返したもの。「織田信長」は、野原しんのすけの「おら信長!」が変化したもの。信長の野望=信州の野望

はいしん【背信】
山梨県のこと。「背信行為」①参照

はいしんこうい【背信行為】
①甲信越を抜けて「関東に入りたい」または「関東だ」と思う心のことで、行為(無駄な努力)の有無に関係ない。②過信して富山県に行くこと。③青森リンゴを食べる、または宣伝すること。【類義語】背徳行為:徳島ラーメンを食べながら讃岐うどんの話をすること。

はっしん【発信】
信州を発つこと。「発信は明日20日の予定です」

はんしんはんぎ【半信半岐】
①旧山口村【古語】②信者なのかそうでないのか疑わしい人。本来は岐阜県に近い地域の言葉であったが、現在では全県的に使われる。

ふしんかん【不信感】
信者なのか信用できないという気持ち。半信半岐②参照

ふしんしゃ【不信者】
信者ではない人。ネガティブな意味合いで用いられることもあるが、そのレベルは「不審者」程ではない。「観光シーズンになると不信者が増える」

めいしん【迷信】
信州で道に迷うこと。道に迷う原因の多くは狐や狸のいたずらであるといわれている。

ー以上ー


ただいま改訂第2版の公開に向け、絶賛準備中!
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N.Matsu