太田次長が博士学位を取得しました

平成24年より信州大学総合工学系研究科 山岳地域環境学専攻 博士課程において「防災地質」をテーマに掲げ、研究を続けてきた技術部の太田次長が、この度学位を取得いたしました。
早速、太田博士にお話を伺ってみました。


 ■博士学位取得の目的
 学位取得というのはひとつの手段に過ぎません。私にとって学位取得の最大の目的は、地質学の論文を書き、世界に公表することで、社会の役に立つことなのです。
 私の学位論文のタイトルは「2011年東北沖地震による陸域における津波堆積物の形成過程と津波挙動の対応」です。
震災でお亡くなりになった2万人の命に報いるためにも、3.11の震災で何が起こったのか、地質学の面から解明したいと思いました。 この論文が今後の防災に貢献できたらと考えています。


 ■若手技術者へのメッセージ

 建設コンサルタントの責務は、社会の役に立つことです。そのために、まずは問題を見つけることが重要です。
若手技術者の皆さんには、常に問題意識を持ち、それに対する解決策を自分で考える力を持っていただきたいと思います。  
 
最後に・・・
ここまで来られたのも、社長を始め長野技研の皆さんのご協力のおかげです。ありがとうございました。


論文は、下記からご覧いただけます(科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)のサイトにリンクしています)。
北海道厚真(あつま)川を遡上した2011年東北沖地震津波による堆積物の形成過程および津波波形との対応 
Formation processes of tsunami deposits following the 2011 Tohoku-oki earthquake in the estuary of Odaka District, Minamisoma City, Fukushima Prefecture, northeast Japan