橋梁(橋;bridge)とは、道路、鉄道、水路などの輸送路において、輸送の障害となる河川、渓谷、湖沼、海峡あるいは他の道路、鉄道、水路などの上方にこれらを横断するために建設される構造物の総称です。

橋梁に関する計画、設計には、新たに橋梁を架設したり更新したりするための「橋梁設計」と、現在ある橋梁を点検・診断・措置・記録するための「橋梁メンテナンス」があります。

「橋梁設計」では、様々な交差物や多種多様な構造形式に関する専門知識に加え、道路、河川、地質、環境、施工等幅広い総合的な技術力が求められます。
私たちは「橋梁設計」にあたり、安全性の確保、コスト縮減、環境への負荷低減等の多様な社会ニーズをふまえ、最新の技術と高度な専門技術力を結集して取り組んでいます

【橋梁設計】(主に道路橋について)

「道路橋」では、「道路概略設計」において選定された最適ルートや架橋位置が選定され、「橋梁予備設計」において、上部工・下部工及び基礎工を比較検討し、最適橋梁形式と橋梁諸元を決定します。
その後、「橋梁詳細設計」を実施し、工事に必要な詳細構造を決定します。

「橋梁予備設計」

  • 河川・道路・鉄道等の交差条件等の設計条件を確認し、橋長、支間割を検討し、橋梁形式数案から、構造特性、施工性、経済性、維持管理性などの観点を踏まえて橋梁形式を選定します。
  • 上部構造の材料には、鋼、コンクリート、複合構造があり、構造形式も、桁橋、アーチ橋、トラス橋など多種多様です。上部工形式は、それらの中から選定を行います。

「橋梁詳細設計」

  • 橋梁予備設計で決定された橋梁形式について、工事に必要な詳細構造(下部構造の躯体形状や、上部構造の桁形状、床版の厚さ、鉄筋量など)を経済的かつ合理的に設計します。

【橋梁メンテナンス】

橋梁等の重要施設では、「点検・診断・措置・記録」のメンテナンスサイクルにより、5年に1回の頻度で「点検」を行い、点検結果に基づいた「補修・補強設計」(診断)により、「補修工事」(措置)等が実施されています。