小・中学生相手にバドミントンを教えている中での一コマ。
子ども達は、いっつも偉そうに、そしてサディスティックにノックをしながら、子どもたちが苦しそうに練習している姿を「ニヤニヤ」しながら見ているコーチを、とてもすごい存在と認識しているらしい。
我が家のボスとその娘にも子どもたちの爪のあ・・・・・・
さて、9月中頃のこと。練習中に小学5年生の女の子がいきなり、
「ねえ、コーチ。コーチがレベル100だとTくんはいくつくらい?」と聞いてきた。
「俺いきなり100スタートかよ。レベル高っ!」と思いつつ、
〈※Tは私の長男で、一応インターハイにも行っている。しかも現役選手でもあるため、影でやつの一番欲しいスポーツネックレスを餌に手を打たない限り、残念ながら到底敵う相手ではない。〉
俺が「う~ん,Tが100として俺が10位かな?」と言うと、目を丸くして「えっ!どうして!コーチの方がTくんより強いんだよね?」と。
「そんなわけ無いから。100%勝てないね。」と言うと、「ふーん?」とあまり納得していない様子。
そしてしばらくしたある日。
毎年開催されている『ヨネックスジャパンオープン2017』で、『御嶽海』と肩を並べる郷土の星『奥原希望』選手が、途中棄権で残念だった話をしていた時のこと。
別の女の子がこれまたいきなり、「希望さんとTくんと試合したら、Tくん勝つよね?」と聞いてきた。「そんなこと有るわけねーじゃん」というと、またまた「えーっ、そうなんだぁ・・・」と頭にはてなマークを付けながら休憩時間終了。
子どもたちの認識を簡単に整理すると、
奥原希望 < T < コーチ
∴ 奥原希望 < コーチ
という数式が出来上がり、『世界の奥原』にちょっと申し訳ない思いがした。
まあとにかく、子どもたちの心の中には「コーチ最強説」なる都市伝説とも言える様な説がなぜか刷り込まれているようで。
しかし、最強であるとともに、良い指導者、模範となる大人としての姿勢を見せなければと思いつつ、酒飲んでる姿だけは絶対見せてはいけないと強く思う自分がいた。
Tera-k