インターンシップが始まりました

8月6日から当社諏訪支店でインターンシップがスタートとし,現役大学生が,スタッフと一緒に橋梁点検,現地測量,設計補助などなど,約1か月間の就業体験を行っています。
 

去る8月23日,”長野技研の池上彰”こと八幡検査室長を案内人として「諏訪地域現地学習会」が行われました。

【視察現場】
●諏訪市:取りこぼし川(宮川からの分流),権現沢(平成21年8月豪雨災害),三之丸橋(軽量化を図り,当社が設計)
●岡谷市:小田井沢(平成18年7月土砂災害),釜口水門,大川調節池(都市型溢水被害対策)
●松本市:牛伏川砂防施設(フランス式階段工)
 
牛伏川砂防施設での学習会を,少しのぞいてみることにしました。
 
東京都内の大学で土木の勉強をしているTさん。帰省期間を利用し,当社のインターンシップに参加してくださいました。
 
 

【牛伏川階段工】

大正7年(1918年)に完成した階段工。延長141m,落差23mの石張りの水路に,19段の段差が構築されています。
河床に敷き詰められた自然石は,コンクリートを使用しない空積みで石自身の凹凸によって土砂を抑え込んでいます。
全国的にも珍しい階段工を使った石積み技術は高く評価され,さらに土砂災害から守り,植林による治山を実現した歴史的価値も認められ,平成24年には,国の重要文化財に指定されました。

完成から100年たった現在においても,その姿を保ち,砂防施設としての役割を果たしていることに,当時の技術力の高さを伺うことができます。

 
牛伏川の一帯では,外来種であるニセアカシアからの林相転換事業が進行中です。
 
ニレ科の落葉樹「オヒョウ」。よくみると,葉先が 3~5裂するものと、切れ込みのないものと,異なる形状の葉をつけているのが特徴です。
 
 
 
残り2週間、有意義な実習となりますように!
 
(補足)
牛伏川階段工完成100周年記念行事として,10月に記念シンポジウムが予定されています。