長野県木曽郡上松町で進められていた桟橋の補修工事が、2017年6月に完成し,
木曽川渓谷にマッチしたきれいな姿を現わしました。
桟橋の諸元
●場所:長野県木曽郡上松町 町道上条線 »Map
●橋長:51.1m
●幅員:3.0m
●架設:昭和34年(1959年)9月、 供用年数:58年
●型式:単純中路式鋼アーチ橋
※支承を堅固な岩盤に設置するようにしたことから、わずかに下げ中路式となっています。
補修工事の概要
●床板打ち替え:(旧)伸縮装置→(新)ノージョイント化
●橋体、支承の塗装塗り替え
●橋面工:排水管新設(12箇所)
ガードパイプの取り換え
●下部工:断面修復工、表面被覆工
●調査/設計期間:2015年10月~2016年3月
●補修工事期間:2016年11月~2017年6月
技術者インタビュー! (本社技術部 百瀬 久幸)
Q. 設計に苦労した点は?
路面排水の処理に苦労しました。縦断勾配が無かったため、排水管を12箇所設置することしました。
橋梁に縦断曲線(放物線)を入れる点が大きな課題でした。
Q. 工夫した点は?
1. 床版の打替え工事に伴い、床版の延伸にノージョイント化を図りました。
2. RC床版の耐久性向上のため短繊維補強コンクリートを使用し、コンクリート舗装と一体施工を行いました。また、防水対策としてコンクリートに膨張材・防水材を添加しました。
3. 旧国道19号側の隅切りを交通状況に合わせ、必要最小限にして計画しました。
また、ガードパイプの取替え工においては、橋桁に合わせて赤色のガードパイプを設置することで一体感をもたせました。
そのため、床版の打替え工事に伴い、床版の延伸にノージョイント化を図りました。
(全3ページあります。ぺージ下部左側の矢印ボタンをクリックし、次ぺージをご覧ください。)1-1