去る3月29日、地盤工学会中部支部 信州地盤部会 主催による「技術士スキルアップセミナー」の講演会が松本市内で開催され、当社顧問の久保田 努が講演を行いました。
技術士スキルアップセミナー「先輩技術士の集大成を学ぶ」
~建設コンサルタントにおける技術開発:SAM、NSP、ログガード~
日 時:平成30年3月29日(木)15:30~17:00
場 所:松本市駅前会館1F中会議室(第1)
30名弱の受講者が熱心に耳を傾けていました。
個性的な自己紹介で、受講者の心をぐっと掴む技。さすがです。
顧問が開発に携わった各工法について解説があり、最後は「技術開発は建設コンサルタントに向いているのか」という話でしめくくられました。
「検証の結果正しくなかった仮説も、どんどん発表すべき。それが次に活かせる。」という考えは、全てのことに当てはまるのではないかと思いました。
顧問のこれまでの経験をふまえ、これからの土木業界を担う若い技術者へのメッセージとも取れる、大変有意義な内容でした。
長野高専で都市工学を専攻しているM君が、講演会に参加した感想を書いてくれました。
3月29日(木)、松本市駅前会館にて、長野技研顧問の久保田 努氏による『技術史スキルアップセミナー』の講演会が開催されました。
この講演会は、久保田顧問の経験を踏まえ「建設コンサルタントにおける技術開発」について述べていただく内容となっていました。
「建設コンサルタントにおける技術開発」という議題は、簡単に言えば「設計する人は新しい技術を生み出せるのか?」という意味です。
この講演を通して、久保田顧問はこの議題に対し、肯定も否定もされませんでしたが、それもそのはずです。この議題には、明確な答えというものがないのですから。
久保田顧問は、その答えを考えるための材料を、豊富な経験から語っていただきました。
久保田顧問は、過去に自分が関わってきた仕事について、たくさん説明をされましたが、どれも、ハングリー精神がなければ出来ないことだらけでした。
私は、このハングリー精神(好奇心・探究心・行動力)こそが、今回の議題の答えになるのではないかと考えます。
久保田顧問は、自分の興味ある事象を実現したいがために、仕事で自分の意見を存分に述べてきたそうです。そのため、斬新なアイデアを提案した際には、大きな反発を受けたこともあったとおっしゃりました。
しかし、そのような斬新なアイデアが、技術開発に繋がったのではないかと、私は思います。
今回の講演会を踏まえ、議題に結論(本記事編集者の主観)を出すと、「建設コンサルタントにおける技術開発」=「各コンサルタント人材のハングリー精神」であると、私は確信しています。
久保田顧問は、講演の質疑応答で「どうしてそんなにも斬新なアイデアが出るのか」という問いに、「私は素人だったから、逆に定石がわからなかった」と返答しました。
私は、この返答に、とても感銘を受けました。
空気を読むことが主流となっている現代社会、質問したいことがあっても、「(的外れじゃないか…?場違いじゃないか…?)」という思考が、発言の邪魔をしてしまいます。
そんな時こそ、思い切って発言をしてみることが、新たなる発見に、今回の議題でいう技術開発に、繋がるのだと思います。