【事例紹介⑨】トルコ『1915チャナッカレ橋』 技術支援業務

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1915チャナッカレ橋 完成予想図
1915チャナッカレ橋 完成予想画像(「1915 Çanakkale Bridge  公式HP」より)

2023年完成予定のトルコの長大吊橋「1915 チャナッカレ橋」について、当社では本年3月から鋼製主塔の施工計画のアドバイスを行ってきました。
「1915チャナッカレ橋」は、完成すれば明石海峡大橋を抜いて世界一の長大吊橋となります。
先日、業務に携わった技術部の金原次長が講師となり、1915チャナッカレ橋と長大吊橋の概要について社内講習会が開催されました。

1915チャナッカレ橋の概要

【位置】

【橋長・径間長】

橋長:4,163m
径間長:2,023m

(補足)図の「平瀬橋」は、松本市島内の国道147号 奈良井川にかかる斜張橋です。 比較のために出したのですが、規模が違いすぎましたね(汗)。

【主塔・補剛桁】

【世界の吊り橋ランキング】

次に世界の吊り橋ランキングをご紹介します。
2018年現在、世界最長の吊り橋は、本州四国連絡高速道路の明石海峡大橋ですが、チャナッカレ橋が完成すれば明石海峡大橋を抜いて世界一の長大吊橋となります。

※ランキング1位となっているイタリアの「Messina Strait Crossing」は、現在計画が中断しており、建設予定日が定かではありません。

橋の完成予定は2023年です。完成後、世界最長となるその姿とともに改めてご報告できたら・・・と思います。

【1915の由来】

ガリポリの戦い
第一次世界大戦中、連合国軍(英・仏・豪・新・印・加)がロシアとの連絡路を確保する目的で同盟国側についたオスマン帝国(トルコ)に侵攻しましたが、海峡封鎖され、上陸作戦も失敗して撤退、トルコ軍が勝利しました。1915年2月に作戦が開始され,1916年1月に終了したこの戦いを、トルコではチャナッカレの戦いと呼ばれています。 オスマン帝国軍の指揮官は、後にトルコ共和国初代大統領に就任しました。

★1915チャナッカレ橋の公式HPはこちらから(海外のサイトにリンクしております)。今後、建設の進捗状況が紹介されていくかもしれません。

社内講習の内容

社内講習では、チャナッカレ橋を事例とし、以下の内容について約1時間の講義が行われました。
① 吊橋上部工の架設手順
② 鋼製主塔の架設
③ 吊橋鋼製主塔の制振
④ 主な現場継手形式(鋼製主塔)
⑤ 鋼製主塔の架設精度(許容差)
⑥ 鋼製主塔の端面加工(支圧接合の場合)
⑦ 吊橋鋼製主塔の形状管理